自分の顔は自分が一番わかってない

01
22
2007

(前ブログからの移行記事です)

絶対にできないことの一つが自分の顔を生で見ること。

画面や画像に映る顔や鏡越しに見ることはできても、自分の顔を直視することはできない。

自分が普段しゃべっているときの顔・怒っているときの顔・人の話を聞いているときの顔

どのような表情をとりやすいか。

ビデオやテレビのモニターごしでもみれるが本来の生の顔とはやはり微妙に異なる。

私自身もほかの人の顔がなぜふけて見えるのかすぐにわかるし、

この人はこの部分を改良すればもっと若くなるというのがわかるが、自分の顔となると、

どこにシミがあるかとか、どこに老化のイボがあるのかはわかってもトータルで見ると

どうするといいのかはいまひとつ判断できない。

だから友人の医者に意見をあおいだり、眉の形ひとつでも自分の描きたい感じとは全く違うが、

美的感覚の似ているメイクのプロの人の言うとおりにしている。

それが結局他の人から見られたときに一番ナチュラルできれいに見えてるに違いないから。

シミを気にする患者さんが一番気になるといってくるのは、大きくて濃いシミはもちろんだが、

大体は同じ大きさや濃さものならば顔の中央にあって自分で鏡を見たときに一番気になる部分

である。

第三者から見て一番目立つものではない。

よくシミを消したりいろいろやってみても、他の人に気づかれないという人は

第三者から見たらもっと目立つシミが他にあるかもしれない。

何年もの間、患者さんが言う場所のみのシミの治療をしていたが、

一番目立つシミを治したいのかと思うと、

全く違うところの目立たないシミを気にしていたりと、

聞いてみないとどこを気にしているのか解らないことがとても多い。

だけれどもこういう方は第三者の目にとまりやすい方のシミもきれいに消さなくては

他の人に気づいてはもらえない。

また一番濃くて大きいシミがあるとそれしか目に入らず、それ以外にもシミが沢山あっても

目に入ってない人が多い。

ただシミが他にも沢山ある人達は大きな一番気になっていたシミが消えると、

二番目に目立つシミが気になり、それが消えると、

三番目に目立つシミが気になるようになってくる。と終わりがなくなってしまう。

今まではこっちのほうも消したいなどと思いながら言われた部分のみの治療をしていたが、

他に目立つシミなどがある場合、最近はこのシミも目立つということをやんわりというように

している。もし自分だったらやはり教えてほしいと思うからだ。

シミだけでなく全体にくすみが出てしまっている人などにも指摘させてもらっている。

そしてその方法をとるようになってから、やはり私が推奨した部分を治療した

患者さんのほうが他の人に肌がきれいになったとか若返ったとか言われるようになったと

喜ぶ人が多い。

それはそうだろう。他人から見た目で治してるのだから、

他の人から見てもきれいに見えるようになるのは当然なのである。

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