私の財産

 2件とも同窓生のお店です。味もさることながら、大人になると知り合いのお店とかのほうが居心地がよくなってきます。

同窓会をきっかけに、成城学園の同級生たちと会う機会が増えた。私は、高校生までで、大学から医学部に
行ってしまい、ふんわりした環境から放り出された形になった。

世間の荒波にもまれ、何度泣いただろう何度医学部に来たことを悔やんだろう。それでも、自分で勝手に
成城を出る原因を作ってしまったのだから、弱音を吐くわけにはいかないと思っているうちに、自分に降り
かかるいろいろなことに関して涙もでなくなり、小さなことでは動じなくなってきた。

勉強勉強の生活とは無縁だった幼少期と正反対に、常に勉強しているのが当たり前になった。

そして、「楽しい」は人から与えられるもので、「楽しむ」は自分からそうなること。誰かに頼らないで、
自分で楽しむように状況を変えろ。という誰か言った言葉を胸に、自分で努力して楽しい環境を作ってきた。

そんな中、昔の同級生たちに会うと肩の力が抜けていく感じがした。 自然に楽しめて、腹筋が鍛えられる
ほど笑った。

自分の思い出や経験は、100万人の人がした経験よりも財産であるというが、本当にそう。成城の皆には、
心の中に素晴らしい財産を作ってもらった。ありがとう。