地震　before after

初めて河津桜って見ました。普通の桜よりもピンクオレンジがかった濃い色。

ラッキーなことに今年は雪が降ったとのことで少し遅めに咲いたらしく、

ほぼ満開の状態で見れました。

 

地震があったのはこの河津桜を見た直後のこと。

 

そして、あっという間にもう10日がたっています。

その間、いろいろな情報に振り回されて、

関西や海外に行く人。東京に残る人。

周りにはいろいろな選択をする人たちがいました。

 

もちろん、私も、東京から逃げた方がいいと言われたりも多々ありました。

でも、逃げる人もいれば普通に日常生活を送ってる人もいる中で、

うちのクリニックでは地震の翌日に普通にホクロをとって行ったり、

イボをとっていく人達がいました。

確かに命に関係ないかもしれませんが、

うちのクリニックに来てホクロやイボをとった人たちが、

翌日術後の状態を診せに来て、クリニックが突然休診になっていたら

見放されたような、自分のことなんて、先生はどうでもいいんだなと

寂しい気持ちになってしまうだろうと思うと、

たとえこの先また同じようなことがあっても患者さんがいる限りは、

私はこのクリニックに普通に来て普通に診療をしているのだろうなと

強く確信しました。

 

 

それに、患者さんが例え来なくても、自分の逃げ場所だけ決めて、

スタッフはどうなるのだろう？

とも思いました。

私が休診と言わない限り、スタッフたちは出てきて仕事をしています。

私にとっては結構スタッフたちも大切な存在になってることに

改めて気付かされました。

 

 

この震災もただの災難で終わらせるのではなく、

例え、被害にあわなかった人も、皆一人ひとりが何かを学び、

何かに気づきよりよく改善していく機会として受け止めて、

改善できるものは改善していければいいですね。

 

 

また日本全体の中で一人ひとりが自分勝手にそっぽを向いて生きている

感じを地震の前は受けましたが、

地震の後、

自然の猛威に対しては皆が一丸となって頑張っていることもうれしく思いました。

亡くなられた方たちの死を無駄にしないためにも、

私も含め多くの方がこの助け合いの精神を再び思い出し、

心に刻んでいけたらと思います。